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祖父が買ってはいけないと有名な投信、ダイワ米国リート・ファンドを買ってたけど、本当に損なのか?

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投資の話を祖父と初めてしたのですが、どうやら祖父も投資信託を所持しているそうな。どのような物を購入しているのか興味がてら聞いてみると、買ってはいけない投資信託として有名でした。。。
本当にこの投信が購入に値しないのか、すぐにでも売却してしまうべきなのか考えてみました。

祖父が買ってのはこれ!ダイワ米国リート・ファンド(毎月分配型)

ダイワ米国リート・ファンド(毎月分配型) / ファンドトップ / ファンド情報 / 大和証券投資信託委託株式会社

基準価額:4,552円(2016/10/10)
純資産総額:6,819億円
分配金/月々:100円

ファンドの名前通り、米国のリート(不動産)に対して投資を行う投信となっています。

ではこれから、ダイワ米国リート・ファンドが本当に買ってはいけない投信なのか考えてみます。

運用利益以上の分配がある投信は買ってはいけない?

ダイワ米国リートは、現状4,552円の投資で毎月100円(計算がややこしくなるので税金については割愛)が支払われる投信となっています。月利2.2%、年利で26.4%のリターンを生んでくれる脅威の分配利回りとなっています。

月利:100➗4552✖️100=2.2%
年利:1200➗4542✖️100=26.4%

100万円投資したら?1年で26万4千円帰ってくる!4年で原本分戻ってくる!
そんな上手い話には裏があるので気をつけましょう!!

実はこの投信、月利2.2%も収益を運用で生んでいる訳ではありません。
ではどこから分配金が出てくるのかというと、元本を切り崩して毎月の分配金を出しています。

純資産が減っている投信を買ってはいけない?

毎月の分配金が、同じ利率のまま出るのであれば良いのですが、元本を切り崩している投信では純資産総額がどんどん減ってしまいます。純資産が減ってくると、運用利益が出ても運用している額が少なくなった分、利益は減ります。また、最悪の場合ファンドが償還されてしまう運用中止に。商品の価値が下がっているので、売却時には分配金以上に損をするって可能性が高いです。これが世の中に出回る分配型投信の行く末だと言われています。

ただ、この投信は大和さんがプッシュしているおかげなのか、常に新規の資金が流入しているので純資産額が長年横ばい傾向です。いつかは分配金の額が大幅に減額される事なども考えられますが、それまでは美味しい利回りだけ貰うのも悪くない気がします。
まぁ証券会社の都合でいつでも分配金の額を変更させられてしまう物に、いつまでも高利回りを期待してお金を預けるのは如何な物かとは思いますが...

購入手数料が高い投信は買ってはいけない?

その名の通り、購入時にかかる手数料。購入手数料が3.2%。。。
投信を買った瞬間にマイナス3.2%から運用がスタートです。
1000万投資したとすると、32万円かかってしまう計算です。
同じ米国リートに投資する投信でいくらでも購入手数料が低いものが見つかりますので、購入手数料は下げるに越した事はないでしょうね。

信託報酬が高い投信は買ってはいけない?

信託報酬は、投資信託を管理・運用して貰う為の手数料だと考えるとしっくりくるかと思います。投信を持っている間はずっとかかってくるコストなので、単純にこのコストが安いほどリターンが期待できます。これは分配型の投資信託だけに限った事ではありませんが、ダイワ米国リートの信託報酬は高額で年率1.6416%となっています。

信託報酬の怖いところは、日々全体の基準価格から自動的に差し引かれていくので、投資者がコストとして意識する事がないことです。自分の知らない間に、毎年約1.6%原本が減少していく事になりますので、1.6%以上の利回りを運用で産んでくれない時点で、購入時よりも確実に損することとなります。

同じ米国リートに投資する他の投信が0.6%程度の信託報酬である事を考えると、確かに割高感は否めません。

ダイワ米国リート・ファンド(毎月分配型)は買ってはいけない?

新規に購入するかと言われたらしないですね。購入手数料、信託報酬がバカ高いですし、年利26%近くなんて利回りが長期的な運用を考えた際に、いつまでも続くとは到底思えません。

ただし、祖父にはこのまま保持して貰った方がいいでのは無いかと思います。
もう購入手数料は払ってしまっているという所。また、分配型投信のランキングでは上位をキープしており、純資産が横ばいという点から、今しばらく同じ利回りが期待できるんじゃないかと踏んでいます。
(他の投信に買い替えるのが面倒というのもありますが・・・)

吉とでるか凶とでるかは神のみぞ知る所ですね。