褒め言葉を拒絶しない方がたった一つの良い理由
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褒め言葉を異常なほど受け付けずに、そんな事言うなんてお前アホちゃうか?ってレベルで打ち返してくる人がたまにいる。自分のそのタイプの人間だった。
そこには謙遜の気持ちもあるのだが、本当に自分なんて大した事ないと思っていたし、褒められる程のものではないと思っての事でした。
しかし、褒め言葉を拒絶する事は、その言葉をくれた人を拒絶する事になると気づいてからは、積極的に褒め言葉を受け入れるようになり、人生いい方向に動いているように感じてます。
今回は褒め言葉を拒絶する事による弊害と、受けたった先にあるポジティブな変化、そして素直に受け止められるようになる魔法の言葉について説明したいと思う。
褒め言葉の拒絶は、言葉をくれた人への拒絶と同じ
自分を卑下するのは構わないのですが、でもそれは、褒める評価をしてくれている、その人の言葉を踏みにじっている事になるんですよね。
言い換えれば、お前が評価してくれてる事は、俺からしたら大した事じゃないよ?って言ってるような物です。
逆の立場で考えるとすんなり受け止められるんですが、可愛い!かっこいい!と思って褒めた物を、くっそ不細工だし、くっそダサいし、なんて言われたら怒りもわきますよ。女優が私コンプレックスがあって〜、とほざいてる時に感じる怒りと似てますね。
褒め言葉を受け入れられなかった理由
自己評価が低いから
自分としてこれ位出来ないとダメだし、他のみんなはもっと出来るという気持ちも痛いほどわかる。
自己評価が低いから、褒められると自己評価と他人からの評価のギャップにどう反応すれば良いかわからなくなってしまい、過剰に反論してしまうんです。
他人に失望されるのが怖いから
一回お褒めの言葉を受け取ったら、継続的に褒められたクオリティのアウトプットを出さくてはならないんじゃないかと怖くもあった。
他人からの評価が上がる事が怖いのだ。今回はたまたまだし、自分は出来ない人間ですとアピールする事によって、どこかで次回の失敗に対して保険をかけていたんです。
結局すべて自分のためで、振り返ってみると全く褒め言葉をかけてくれた相手の事を考えていませんよね。
たとえ本当に大した事ないのにと思っていても、自分の胸に秘めておいて、一回受け止めてみると、案外自分も悪くないのかも?なんて思えたりもします。
「ありがとうございます」の言葉一つで、いい方向に物事が変化した
また、褒め言葉が受け入れ辛いって人に伝えたいのは、褒め言葉に対してまず「感謝」を伝える事を意識するだけで、物事がいい方向に動き始めるってことです。
コミュニケーションが円滑になる
僕なんて全然でAさんに比べたら・・・なんて言われると相手も素直に受け止め辛い。ありがとうございます、Aさんも・・・って一旦言葉を受け入れてからなら、お互い気持ちよく話せるし、また話し合いと思えるし、思われてるんじゃないだろうか?
コミュニケーションの基本はキャッチボールだというが、言葉を受け止めずに打ち返してるだけじゃコミュニケーションとしてなりたっていない。
フィードバックを貰いやすくなる
他人に悪い評価だけを伝えるのって心苦しくないですか?いい面もあり、悪い面もありつつも、より良くなって貰う為にフィードバックを伝えます。
褒められているのに否定してしまうと、相手も次の言葉を伝えるのを躊躇してしまいます。褒め言葉を素直に受け入れる事で、自分の改善点なども一緒に教えて貰える機会が増えました。
自己理解につながる
褒められる事が、そのまま自己評価の向上につながるとは思っていませんが、自己理解にはつながると思ってます。
客観的に見た自分を知る事で、自己理解につなげ、他人とのコミュニケーションを円滑にする事を目的とした、ジョハリの窓という心理学的な手法があります。就活時代の自己分析でやった事のある人もいるんじゃないでしょうか?
解放の窓の領域を増やすことで、自分から見た自分と、人から見た自分のイメージのずれが無くなると、人からのイメージのギャップに苦しむ事がなくなります。
自己には「公開された自己」(open self) と「隠された自己」(hidden self) があると共に、「自分は気がついていないものの、他人からは見られている自己」(blind self) や「誰からもまだ知られていない自己」(unknown self) もあると考えられる。自分をどのように公開ないし隠蔽するかという、コミュニケーションにおける自己の公開とコミュニケーションの円滑な進め方を考えるために提案されたモデル。 出展:Wikipedia
褒め言葉を拒絶する人に伝えて欲しい言葉
自分が褒め言葉を受け入れるようになったキッカケは、「少なくとも俺はそう思っているんだからさ、少しは受け取ってくれよ」といった言葉をもらった事でした。もっと熱く、長い言葉でしたが要約するとこんな感じでしょう。
褒め言葉を拒絶するタイプは、自己評価が低いタイプが多く、自分の為に何かをする事は苦手だが、人の為なら動けるタイプが多いように思います。
その為、相手の為に言葉を受け取ってくれと言われると、受け止められるように考え始めると思われる。まず受け止める事が、相手に報いる事だという考えを持っていないんです。
褒め言葉を受け止める事が人の為にもなる事を伝えて貰えると、多少は過剰な反応もおさまると思うので、過剰に褒め言葉に反論する人を見つけたら、ぜひ暖かい言葉をかけてあげてほしい。
まとめ
褒め言葉に対して意識的に感謝を伝えるのは、しばらくは恥ずかしいし気持ち悪いですが、自分の為だけじゃないと思っていれば継続するのは難しくありません。1年も続けていれば、無意識に感謝を返せるようになります。
褒め言葉に対する感謝の言葉、そんな簡単な事で少しでも人生いい方向に動くのなら、試さない理由はないのでは?