AIとの恋を描く、映画「her/世界でひとつの彼女」を見た感想！AIとの恋愛について考えてみた！

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AIとの恋を描いた映画、「her/世界でひとつの彼女」を見ました。

iphoneに搭載されているパーソナルアシスタント「Siri」、日本マイクロソフトが開発した人工知能(AI)「りんな」などなどAIの進化のスピードは計り知れません。

映画が公開された2013年ではどうだったか分かりませんが、AIとの恋愛が現実味を帯びてきたこの時代、AIとの恋愛について考えてみます。

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舞台は、近未来のロサンゼルス。セオドア・トゥオンブリーは相手に代わって想いを手紙に書く代筆ライターをしていた。妻・キャサリンと別れて悲嘆に暮れていた彼はある日、人工知能型OS・サマンサを手に入れる。生身の女性よりも、魅力的で人間らしいサマンサに、セオドアは惹かれていくのだった。

悲しみにくれている時に、いつでも側にいてくれる、いつでも話し相手になってくれる、趣味もわかってくれる、最高に魅力的なパートナー。そんな相手がいたら、恋してしまうのもしょうがないですよね？

そんな最高の異性の唯一の欠点は、その異性がAIで絶対に会う事が叶わないこと。それでもやっぱり、恋してしまうんじゃないでしょうか？そんなもしもの世界を描いているのが、「her/世界でひとつの彼女」です。

人口知能やウェアラブルデバイスやロボティクス、技術進歩のスピードが著しいこの時代、機械に恋するなんてそんな訳ないじゃんwwwなんて言ってられないです。自分もAIに落とされてしまうかもなぁ、なんて思わせられてしまう作品でした。

見る人によって、哲学的にもロマンチックにも取れそうなこの映画、アカデミー賞にも5部門でノミネートされて、脚本賞を取っています。少しでも興味があれば、ぜひ見て頂きたい一本です。

AIに限らず、無機物との疑似恋愛は昔も今も変わらず存在していました。アニメや漫画の主人公に対して恋愛感情を抱く人、携帯アプリで恋愛シミュレーションや疑似恋愛を楽しむ人。アイドルはトイレに行かない！なんて言ってた人達も、ある意味人ではない物に恋愛感情を抱いていたんじゃないですかね。

少し古いデータですが、平成22年に内閣府が行った「結婚・家族形成に関する意識調査」では下記のような調査結果が出ています。10人に1人はメディアの中の登場人物に恋してるとの結果ですが周りの友人たちを見ていると、妥当な結果に感じます。

「メディアの中のキャラクターや登場人物に恋をすることがあるか」について、全体で 13.5%が「ある」としている。

一方通行なコミュニケーションしか取れない、2次元のキャラクター達に恋する人々。そんな中で感情豊かなAIに恋する人が現れても、なんら不思議ではないでしょう。いまはネタ程度ですが、其の内に冗談ではなくなりそうです。

相手に傷つけられることもなく、自分が言って欲しい事を的確に言ってくれる最高のパートナー。ネットでお手軽に性を消費できるこの時代、自分のリアルな人間関係やコミュニティが壊れるリスクを取ってまで恋愛したい人は、少なってきてるかも知れないですね。

人間は基本的に変化を好まないですし、様々な娯楽がある中、恋愛が果たす役割は昔に比べて優先度は低いんでしょう。そんな時にノーリスクで自分を肯定してくれる恋人がいたら・・・好きになったらしょうがないよね〜、なんてAIに対して言ってる未来は、すぐそばかも。

自分は「her/世界でひとつの彼女」をHuluで楽しみました。他の見放題系のサービスに比べると海外ドラマや海外映画の本数が多いので、洋画が好きな人には胸を張っておすすめできます。

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